2007年8月27日月曜日

ガーデン・カーペット


北西イラン 1800年頃、庭園を鳥瞰して表現したカーペット。

ブラウンシュヴァイクから車でカッセルに到着したのが朝10時半。チケットを買っていざ展覧会へと意気込むとメイン会場であるフリデリチアヌムには長蛇の列が。そこでその横のドクメンタ・ホールから見始めることに。でもそこでも並びましたが。

会場に入ると Cosima von Bonin のぬいぐるみとミニマル彫刻とアップリケの作品に混じってイスラムのカーペットがどーんと。こういったいわゆる 「ファインアート」 との境界線上にある手工芸品が今回のドクメンタ会場のあらゆるところで見られます。本物の手工芸の他にも現代作品と手工芸品との類似を指摘するような並置も見受けられます。

そこで私のテーゼ:
この200年前のカーペットは次の2点において他の現代からの展示品とリンクしているとはいえないでしょうか?
1.西欧モダニスムが生みだした抽象表現との違いや類似を比較するための独自の抽象性。
2.手工芸、日常品、民族、フェミニズムといったマテリアルがもつ記号性。

0 件のコメント: