2008年1月16日水曜日

「ヒロシマ」ブランドにもの申す。

いわゆる現代日本の美術、ということでメイドインジャパンの作家なり作品なりがドイツ (他の外国知りません) で紹介される際によく出くわすのが、ヒロシマという歴史的事件を背景に作られた作品であるとか展覧会コンセプトであるとか、広島出身の作家であったりとか。

私の記憶するところではベネチア・ビエンナーレの日本館でも近年度々ヒロシマがテーマに掲げられた記憶があります。同じビエンナーレでイスラエル館が「ホロコースト」しか話題にしないのと共通するものを感じます。

この「またか」と多々感じた体験を踏まえ、私はこういった事象をアートにおける「ヒロシマ」ブランドと名付け、批判の体勢で臨んでいきたいと考えます。

批判するからには、代替となる考え方を提示しなければとも思うのですが、今のところ特にありません。

この事象は、別に誰が悪いわけでもなく、ただ、自身を神話化させようとする「芸術家」の特性とも関係があると思うし (参考: デューラーの自画像)、日本人がドイツ人に固定観念を持っているのと同じようにドイツ人も日本という国を連想するにあたって数少ないイメージしかないわけだし、受容側の問題でもあると思います。

が。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

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